編集部

【インタビュー:千葉佳祐さん・成田浩規さん】「漁師と家族を繋ぐ」九大生開発携帯型通信機通報システム「ヨビモリ」スタートアップ企業ピッチコンテストより

先日スタートアップワールドカップにて面白い企業がたくさんあった。
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海中転落事故等から漁師を守ろうと、九州大学の学生たちが動き出した。
「呼ぶ」と「お守り」を足した、携帯型通信機通報システム「ヨビモリ」

2018年秋に開発着手し、登録されたスマホに位置情報を通知する仕組みとなっていて、
約1カ月間信号を発することができる。

「仕事中に所持せず、所持していても防水ではない携帯電話では命を守れない」
と、スマホのアプリではなく、IoTデバイスにした。
ヨビモリは、小型化しLEDライトを付け抵抗なく身に着けてもらい、
突然起こる海難事故に備えてもらう。

原因は気づいてもらえないこと

・通信手段がない。
・誰にも気づかれない。
・救助の要請もできない。

要は、周辺の船や家族、海上保安庁へ位置の情報を早急に発信し生存率をあげること。

実証実験開始間近になり見えた光

今秋(2019年)福岡市漁業協同組合姪浜支所協力の元、実証実験を開始予定。
漁師に熱意が伝わっただけでなく、共感を持ってもらえている。

そんな発起人は北海道出身で九大大学院の千葉佳祐さん。
実は40年以上前に漁師の祖父を転覆事故で亡くしている。

「海で亡くなる人をなくし、漁師も家族も守りたい」と、
九大の友人成田浩規さんらが共感し開発を始めた。

彼らはnanoFreaksは九州大学起業部から立ち上がった学生ベンチャー。

きっかけは?

千葉:何か作りたいとか、研究したい気持ちはあったが特に何もなかった。山形大学から九州大学へ来た時に、スタートアップなど学生起業を目指す人たちが身近になり価値観が変わり触発された。

成田:僕も高専にいたんですけど、あまり面白くなくて。起業部などたくさんの人と知り合う中で、何か起業したいと思えるようになりました。

ヨビモリ開発の経緯は?

千葉:実は社会課題解決ベースで至ったんです。起業部で案を出し合う中、じいちゃんが昔海で死んだって話をしたら、それ本当に問題じゃない?って。

成田:それを聞いて、それが社会課題解決につながるんだったら自分もやりたくなりました。

些細な言葉から実現に至ってるんですね。

今後自分たちの夢(ヨビモリ以外)を教えてください。

千葉:今はヨビモリがあるんであまり考えていないですけど、今回のように、フラットな立場でいろんな課題を見つけて、それが自分にとってやりたいことだったら、ヨビモリみたいにまた本気でやりたいなって思っています。

成田:インターネットとかウェブって言われた時代がここ数年で成長したように、実際、10年前って今のネットワーク社会をいい意味で読めなかったと思うんですよね。例えばAIとか、これから起こる新時代の現場にいたいなって思います。

筑豊は海がないけどヨビモリは関われそう?
千葉:今回は海難事故というところをターゲットにしていますけど、自分たちが予想していない使い方ってあると思うんですよね。

成田:例えば、子どもの失踪とか痴呆症患者の徘徊とか、思いもしないトラブルの現場にヨビモリがあったら嬉しいですよね。

若い彼らの言葉には熱い想いと希望が見えた。

千葉佳祐(ちばけいすけ)
北海道出身 山形大学卒、現九州大学在学中
株式会社namnofreaks 代表取締役CEO
趣味:バスケ、サッカー、フットサル

成田浩規(なりたひろき)
愛知県出身 豊田高専卒、九州大学在学中
趣味:コーヒー、海外ドラマ、漫画
得意言語:Dart(Flutter)